【リモートワーク】地方移住のメリット・デメリットと人気の移住先を紹介

コラム

新型コロナウイルス感染拡大を受け、リモートワーク制度を導入する企業が増えてきています。

場所を選ばずに働ける環境が整ったことで、広く快適な作業環境や緑の多い落ち着いた場所を求めて、地方への移住を検討している方も多いのではないでしょうか?

地方移住には、多くのメリットが存在する一方で、デメリットも存在するため、事前に注意点についてしっかりと認識しておくことが大切です。

今回は、リモートワークになったことで、地方への移住を検討している方向けに、地方移住のメリットとデメリットを解説します。

また、おすすめの地方移住先についてもご紹介します。

リモートワークの普及と地方移住のトレンド

働き方改革の推進や、新型コロナウイルス感染拡大を受け、会社に出社することなく仕事をする「リモートワーク」が普及しています。

自宅での仕事の機会が多くなるにつれて、より快適な仕事環境を求める人が増えてきました。

このような状況下で、広々とした部屋や自然に囲まれた環境で仕事ができる「地方移住」が注目を集めています。

内閣府が2019年12月からこれまでに計5回実施にわたって実施したリモートワークに関する意識調査では、東京圏在住者の地方移住への関心が徐々に高まっている傾向にあることが見て取れます。

また、最新の調査(2021年9-10月)では、地方移住に対して、「強い関心がある」「関心がある」「やや関心がある」と回答した割合の合計は、34%にものぼり、東京圏の約3人に1人が地方移住に関心を持っていることが分かります。

地方移住のメリットとデメリット

ここからは、地方移住のメリットとデメリットをみていきましょう。

地方移住のメリット3選

まずは、地方移住のメリットを3つご紹介します。

生活コストが下がる

地方移住のメリットの1つ目は、生活コストが削減できることです。
特に魅力的なのが、住居費が安い点です。

地方の家賃相場は、都心よりもかなり安くなっています。

もし都心と同等の間取りで、地方の物件に住もうと思えば、家賃はかなり抑えることができるでしょう。

また、都心と同等の価格の物件に住もうと思えば、都心よりもずっと広い物件に住むことができます。

さらに、食費についても都心より安くなることが多いです。

地方の地元で取れた食材は、輸送費が少なくなる分、都心よりも安く手に入れることができます。

新鮮な食材を食べながら、食費を抑えることができるのも地方特有のメリットです。

自然豊かな環境で暮らせる

地方では、都心よりも自然をより身近に感じることができます。

自然に囲まれているだけで、リラックスした生活を送ることができます。

また、場所によっては、キャンプやマリンスポーツ、スキーといったアウトドアを気軽に楽しめるようになります。

アウトドアが趣味の方や、小さなお子さんがいる家庭では、週末の楽しみがぐっと増えるでしょう。

移住支援制度を利用できるケースがある

人口減少や高齢化に伴い、若い世代の人たちの移住を求める地方自治体が増えています。

そういった自治体では、移住者向けの支援制度を設けていることがあります。

この制度を活用することで、住居や仕事、子育てといった移住時の様々な負担を抑えることができます。

たとえば、大分県大分市では、「大分市移住者居住支援事業補助金」といった制度を用意しており、移住者の住宅取得の支援を行っています。

地方移住のデメリット3選

つぎに、地方移住のデメリットを3つご紹介します。

生活の利便性が劣る

都会での暮らしが長いと、地方の暮らしに不便さを感じることが多いです。

たとえば、地方は移動に関して利便性が劣ります。

電車やバス、タクシーといった都会では当たり前の交通インフラが十分に整っていないことが少なくありません。

そもそも車がないと生活ができないといった場所もあるでしょう。

そのような場合、車の維持費もかかってきてしまいます。

また、スーパーや病院、役所といった施設が近くにないケースもあり、日常生活で不便さを感じてしまうことがあるかもしれません。

出社が必要なとき負担が大きい

会社から離れた場所に住んでいると、出社時の長い通勤にストレスを感じてしまうことがあります。

リモートワーク制度を導入しているとはいえ、定期的に出社の必要がある会社も多いと思います。

また、なんらかのトラブルがあり、出社を求められることもあるかもしれません。

そのような場合、地方からの通勤が負担になってしまうことに気をつけましょう。

地域の付き合いを求められることがある

地方によっては、地域のコミュニティへの参加を求められることがあります。

行事やボランティア活動などで休日が潰れてしまうなんてことも考えられます。

このような都会にはない独自の慣習は、苦手な人によってはかなりストレスになってしまうでしょう。

おすすめの地方移住先3選

ここからは、地方の移住先として、おすすめの地域を3つご紹介します。

茨城県つくば市

まずは、茨城県つくば市です。

つくば市の魅力は、子どもの教育環境が整っていることと、都心へのアクセスの良いことです。

つくば市には、筑波大学をはじめ、JAXAなど日本最高水準の研究機関が存在しています。

市をあげて教育に力を入れており、独自の教育プログラムを採用するなど、高度な教育を子供に受けさせることができます。

また、つくばから東京秋葉原を結ぶ、つくばエクスプレス(TX)を使えば、都心まで約40分でアクセスできる点も魅力です。

長野県松本市

つぎに、長野県松本市をご紹介します。

移住したい都道府県ランキングで毎年上位にランクインしているのが、長野県です。

そのなかでも、松本市はとくに人気を集めている市です。

松本市の魅力は、自然が豊かなことや文化・芸術が有名なことに加え、移住へのサポートが手厚いことです。

松本市は2019年4月から「まつもと暮らし応援課」を新設し、移住者や移住希望者を対象に、住居や就職、生活環境など、移住に関する各種相談を受け付けています。

移住に対して不安がある方は、サポートが充実した松本市がおすすめです。

静岡県静岡市

さいごにご紹介するのは、静岡県静岡市です。

静岡市の魅力は、温暖な気候と豊かな自然です。

静岡市は、東京よりも、冬場の平均気温が2℃ほど高く、年間の日照時間も長いことが特徴です。

また、車で30分ほど走れば、山や海、川といった自然を満喫することができます。

自然の中で育まれた海の幸や山の幸を堪能できる点も、静岡市の楽しみの1つです。

まとめ

今回は、リモートワークによって地方へ移住することのメリットとデメリットを解説しました。

メリットとしては、以下の点をご紹介しました。

・住居費や食費といった生活コストを抑えられる

・自然豊かな場所でアウトドアなどを楽しめる

・移住支援制度を活用できるケースがある

その一方で注意しなければならないデメリットもご紹介しました。

・交通や買い物、病院などの利便性が劣る

・出社が必要になると、通勤の負担が大きくなる

・地域のコミュニティ活動への参加を求められることがある

また、移住先として、おすすめのつくば市、松本市、静岡市についてご紹介しました。

ぜひ、移住を検討する際の参考にしてみてください。

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